8/28（日）に開催された2011年度のMTV VIDEO MUSIC AWARDS（VMA）は、LADY GAGA、KATY PERRY、BRITNEY SPEARS、MICKI MINAJといった女性ポップスターがひしめき合う中、痩せて口汚い20歳のラッパーTYLER, CREATORがこの晩の最高の栄誉を手にした。

L.A.のヒップホップ集団ODD FUTURE WOLF GANG KILL THEM ALLのリーダーとして活動するTYLERは、ゾッとする内容のビデオ・クリップ「YONKERS」で見事に“最優秀新人アーティスト”を獲得した。

競合のWIZ KHALIFA、　FOSTER、 THE PEOPLE、　BIG SEAN、KREAYSHAWNを蹴落として栄冠を手にしたTYLERは、「Yo, 俺はいま最高にエキサイトしてるぜ。これは9歳の頃から夢見てきたことで、もう泣きそうだ」とコメント。2009年のLADY GAGA、2010年のJUSTIN BIEBERに続いて新人としての快挙を成し遂げた。

またTYLERはこの受賞スピーチの中で、戦地で行方不明兵となっているODD FUTUREのメンバーEARL SWEATSHIRTについて触れ、視聴者たちに協力を呼びかけた。

TYLER自ら監督した「YONKERS」のビデオは、“年間最優秀ビデオ”にもノミネートされたが、こちらはKATY PERRYの「FIREWORK」に奪われてしまった。

そんなTYLERだが、「YONKERS」の中で口撃のネタにしているBRUNO MARSが、授賞式の前に行われたプレショーの中で「GRENADE」のビデオで“年間最優秀ビデオ”を獲得したことについて意見を求められると、「俺は自殺したくなった」とコメント。しかしその後に行われたAMY WINEHOUSEへのトリビュートの中でMARSのパフォーマンスに対して拍手を送っている姿が目撃されると、ツイッターには「くそっ！俺はBRUNOが嫌いだが、あのパフォーマンスは最高に良かった」とつぶやいていた。